抑肝散(ヨクカンサン)とは？？

抑肝散は、虚弱な体質で神経がたかぶる人のイライラ感や不眠などの精神神経症状、あるいは、手足のふるえ、けいれん、子供の夜なき、ひきつけなどに利用されます。
神経の高ぶりをおさえ、筋肉のこわばりやつっぱりをゆるめて、心と体の状態を良くします。

抑肝散(ヨクカンサン)とアルツハイマー

近年の研究から、進行した「アルツハイマー型認知症」で起こる妄想や、徘徊（はいかい）、暴力などの抑制にも抑肝散は効能があることが発表させています。
アルツハイマーの幻覚や妄想といった症状の原因として脳の神経細胞死というのが今まであげられてきましたが、この神経細胞死を漢方である抑肝散が抑制するという働きがあることがわかってきました。
実験では脳細胞と見立てた、神経細胞を使って実験され、カルシウムの濃度を変えたりと実験を繰り返しましたが、それでも６０％の細胞が死滅したということです。
一方、抑肝散を投与した場合は、細胞の死滅が２５％まで抑えられたという研究結果があります。この結果から一番症状の多い、老年性アルツハイマー病にも効果があるだろうとされています。